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早期実現目標として「売り上げ成長率5%でも事業利益10%」を掲げているが、普通の目標だと思う。そもそもなぜ売上が成長しても利益が出ない構造だったのかを説明して欲しい。また、なぜこれでは駄目だと思ってあるべき姿になろうと思ったのかを説明していただきたい。変革の骨子を額面どおり受け取るならば、身を削らないといけないと思うが、それについて差し支えない範囲でコメントを願いたい。
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「次期中期経営計画に向けて」のスライドに私の理解できない部分がある。現状の課題の中で、事業領域やアセットが分散している抜本的な問題があるとのことだが、もう少し具体的にかみ砕いて教えてもらいたい。また、北米の冷食で新工場の生産性に課題があるとか、9月から日本人を送ったという話を聞いているが、リスク対応へのスピード感が足りないのではないか。昨年からいろいろな所で問題が起きており、それらへの対応の時間軸が欠けているのではないか。これからメキシカン製品の工場再編をしていく時に、またいろいろな問題が起きるのではないかと思ってしまう。これは北米冷食に限らずだが、リスクへ速やかに対応する仕組みがきちんとできているのか、そのあたりについて確認させて欲しい。
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次期中計へ向けた内容についてかみ砕いて解釈すると、当社の基本に戻り、強いところをもっと攻めていこうということではないかと思う。その意味では、コーヒービジネスにおいて当社に将来像があるのかどうか。また、北米の冷凍食品では、アジアンカテゴリーに集中するのであれば、イタリアンやメキシカンカテゴリーは思い切って見直すべきではないか。アセットの整理は理解できるが、品目、攻める製品にも今後メスを入れていくのかどうか、社長の意見を聞かせてほしい。
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海外の調味料事業について、2018年度上期を見ていると積極的に値上げをしている。それにより利益率も改善しており、利益成長も久しぶりに1桁後半まで来ている。ただ心配なのは、新興国のトップラインの伸長率が1桁台前半に落ちてきていること。この背景は、値上げによるところが大きいのか、もしくはセンティメントの悪化による需要の後退のようなものがあるのか。これから値上げが浸透すれば、トップラインが回復し改めて利益成長を獲得していけるのかどうか。
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インドネシアとベトナムが従来にない低成長であり気になっている。これは値上げの影響で、今後値上げが浸透すれば再び成長が回復するものなのか。或いは実需が停滞している影響なのか。
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国内食品事業の改革について。今回業績が厳しくなった一番の要因は、競争激化が背景にある中で当社が競争に負け、シェアが落ちてきていることではないかと思う。そもそもなぜ国内食品という当社が最も強い領域でシェアを落としているのか。特に最もシェアを落としたのはから揚げや「ギョーザ」、インスタントコーヒーといった、当社におけるキャッシュカウの部分かと思うが、守らなければならない部分を守れていないというリスクについて伺いたい。また本日のプレゼンで触れた国内食品事業の改革を行うことで、今後どのようにしてシェアを回復基調にしていくのか説明してほしい。
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国内冷凍食品の価格戦略について。業務用の値上げを11月8日に発表しているが、値上げの理由と、当社主導の形で本当に達成できるのか教えて欲しい。また調味料等、国内食品の他の分野における価格戦略についても触れて欲しい。
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国内冷凍食品について。業務用の価格改定を発表し、値上げ幅は出荷価格の2~10%とのことだが、当社の業績において何%の値上げ効果が見込めるか。また本値上げ計画は2018年度下期の計画に織り込み済みか。下期は対前年+4.4%の増収計画とのことだが、内半分は値上げによるものではないか。
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ニューヨークでの「World Umami Forum」について、壮大なプロジェクトという印象。グルタミン酸ナトリウム(MSG)に対する誤解が溶け、MSGへの理解が浸透していく中で、当社業績にどのような影響があるか。例えば、「AJI-NO-MOTO® PLUS」の伸長率が上がる、北米の冷凍食品にMSGを入れられるようになる、競合の日用品生産企業におけるMSGの採用率が上がるなど。また、株式市場から見て、業績影響の発現が分かるタイミングはいつ頃と考えているか。
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アセットライト経営について、コンセプトを教えて欲しい。どのような観点で進めるのか。また成功した際のインパクトとしては、ROEの向上なのか、あるいは会社全体の構造が変わるという話なのか。
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2018年度第2四半期では、電子材料が業績に貢献している。売上で100億円を超える規模であり、事業利益率は3割を超えている。最近、他社が大型投資を発表しており、当社も投資をする機会がいずれ来るのではないかと思っている。するとアセットライト経営とは逆行するが、その点をどのように考えているか。
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2018年度海外冷凍食品の事業利益予想を▲31億円下方修正しているが、その内物流費由来がどの程度含まれているのか。また、2019年度の事業利益率はどの程度をイメージしておけばよいか。
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次期中計の骨子として掲げている「アセットライト経営への転換」および「コンシューマー食品事業の戦略統合」について、足元競争環境が激化する中、アセットライトしながらも、残り事業でトップラインを伸ばしていかなければならない。機能性食品や飲料を統合するという戦略で果たして成長する事ができるのかについて確信が持ちにくい。成長という部分が次期中計でどの程度思い切って出てくるのか、具体的に教えて欲しい。また、アセットライト経営を実行する際、統廃合する最初の段階で設備投資はどの程度掛かってくるのか。次期中計の投資水準についてもご示唆願いたい。
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動物栄養事業について、2018年度下期はスレオニンの販売単価下落により大幅減益を見込んでいる。OEMを開始し始めている様だが、やはり販売単価下落に耐えられないのかと見えてしまう。OEMの進捗状況について、詳細を教えて欲しい。
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アセットライト経営に向けて今後スケールダウンしていくという事だが、素早くスケールダウンをした時に、我々は短期的な収益についてどの位ダメージを覚悟しておくべきなのか。
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今後、固定費をスリム化するという事は相当な覚悟が必要だと思う。その点について、社長の思いを聞かせて欲しい。
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北米の冷凍食品のマネジメントについて、前社長はトップライン成長に寄与し、新しい社長は構造改革面で強みを持っているという話であった。この人財登用によって、今後トップライン成長が鈍化するリスクは無いか。