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会社の在り方について教えてほしい。 西井社長のグリップがもっと強ければ当社本来のポテンシャルが出せるのではないかと思うが、過去数年間に渡りボラティリティが高くなっており、その点をどのように考えているのか。また今後どのように変えていこうとしているのか。そういう根本的なところをご説明いただき、当社は安心できるということを解説いただきたい。
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海外調味料事業について、2019年度の売上高が下方修正されている。2020年度以降ベトナムなどの特殊要因を除けばオーガニック成長になると思うが、海外の調味料・加工食品のトップラインについて、今後の見方を教えていただきたい。
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2019年度上期は、ドライバーである海外調味料は対前年+2%程度の売上高成長率だった。当社はグローバルで展開しており懐の深いビジネスをやっているはずであるが、なぜ常に売上高にボラティリティがあり、今回下方修正となっているのか。2020年度の売上高はどの程度になるか。ベトナムの状況が収束した場合、対前年+3%または+4%程度の売上高成長率になるのではないか。
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キャッシュフローに関して伺いたい。まず前提として、2019年度の当社の営業キャッシュフローは、今回の業績下方修正の前後でどの程度違いがあるか教えてほしい。その上で、20-22中計3か年累計の営業キャッシュフローは約3,500億円の計画。17-19中計の営業キャッシュフローも3,500億円程度。やめる事業もある中で、既存の事業で同額のキャッシュを稼ぐということだとは思うが、効率化をするという当社のメッセージから考えると、なぜ変わらず3,500億円という形になるのか解説をお願いしたい。
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直近2-3年を見ていると、海外の調味料事業で、ローカルのキャッチアップに起因する突発的な問題がいろいろなところで起きているように感じる。少しボラティリティが出てきており、R&Dやマーケティング、製造、販売面で組織上拾いきれない部分があるのではないかと類推する。 これを、仕組みとしてどう変えていくのか。あるいは変えないのか。この点について解説願いたい。
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動物栄養事業について、この事業をやる意義を改めて教えていただきたい。以前、本事業はアミノ酸の分野で非常に大きな規模があり、調味料事業をやっていく上でもノウハウや技術的な面で意義があると言っていた。足元リジンの自社生産比率は80%程度あり、状況はまだ悪化する可能性もあるのではと思っている。本事業を会社としてどうしていく考えなのか。その背景も併せて教えてほしい。
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アフリカのプロマシドール社(以下、PH社)について。2016年度に約560億円で投資し、2018年度と2019年度中間期で約250億円の減損損失を計上しているが、残存簿価はまだ結構あると思う。 そもそもアフリカの事業はポートフォリオの拡大という意味で始めたと思うが、事業リスクについてどう考えているのか。また持分法適用会社の形態であると、通常のコミュニケーションの中では話題に上がらず、突然減損が起きてもよく分からない。当社シェアがマイノリティの状態で事業を存続すること自体、今後の展開にどのような意味があるのか教えていただきたい。
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本中間決算では負の遺産の処理をしたという事だが、2020年度も同じ規模感で負の遺産処理のコストが出てくると認識しておくべきか。また現時点で負の遺産の処理はどの位終わっており、あとどの位残っているのか。
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2020年度は、アセットライトによって一時的に成長が鈍化するということだが、事業利益の水準は構造改革中という事もあり、踊り場の時期になるのか。
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社長プレゼンテーション資料のスライド17を見ると、非重点事業が3つ(グローバル冷凍食品事業、加工用調味料事業、動物栄養事業)出ている。これは誰もが理解できる非重点事業であり、社内でもコンセンサスを非常に取りやすいものだろう。約400億円の事業資産圧縮を目指しているわけだが、この3事業だけを取ってみると、アセットライトにしては圧縮額が非常に少ないように思う。より踏み込んだ事業資産圧縮がこの先にあるのか。また、そういったものが次期中計に盛り込まれてくるのか。
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国内の冷凍食品とコーヒー類について。第2四半期だけを見ると、減収ではあるが利益がきちんと出ている。コーヒー類が、特に第1四半期の時にはマーケティング費用の期ずれで出来過ぎているという話であったが、第2四半期になったら、これが効率化と文言が変わり、利益計上されていて、ここは非常にポジティブだったと思う。同様に、冷凍食品も競合のトップラインと比べると▲2%ではあるが、利益は約28%伸びていて変化しているという印象。冷凍食品とコーヒー類のところがどの様にターンアラウンドしてきているのか、もう少し細かく教えていただきたい。
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当社のMSGの外販比率を下げ、自社内使用比率を上げていくことについて。それには調味料・加工食品と一部の冷凍食品のトップラインを上げていくことと連動していると思う。自社内使用比率を80%に引き上げるためには、国内と海外に分けて、調味料・加工食品のところがどれ位伸びれば80%に必達するのか。ベンチマークがあれば教えてほしい。
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海外冷凍食品について、競合もアメリカにおける冷凍食品にかなり力を入れている。競合からの脅威があるとすればどのようなものか。相当自動化されており、スケールの大きいオペレーションとも聞いている。それに対する当社の対応策を教えてもらいたい。
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アメリカの冷凍食品は競争の関係で価格が落ちている状況にはまだなっていない。どちらかというとバリューのほうが市場で実現しやすく、環境としてはそれほど悪くないということであったと理解する。その継続性はどう考えたらよいか。