先端バイオ・ファイン技術を活かしたアミノ酸の生産力、レギュレーション対応力、サービス提供力を強みに、多様で特徴ある素材・原薬・技術を世界中の医薬や化粧品・トイレタリー企業などに提供しています。
また、PCやサーバーなどの性能向上に貢献する電子材料事業を通じて、地球・地域との共生や生活者の快適な生活を実現しています。
アミノ酸の機能、有用性に対する知見、新規用途探索力を機能性表示食品やアミノ酸サプリメントの開発に応用することで、生活者のQOL向上、快適な生活をサポートしていきます。
近年、新たなモダリティとして開発が進むバイオ医薬品や核酸医薬、ADC(複合抗体医薬)の将来への成長期待が高まっています。
2013年にはアメリカのバイオ医薬品の開発・製造受託会社であるアルテア・テクノロジー社を買収。当社独自のペプチド/タンパク製造技術である「CORYNEX®」・「TALAMAX®」事業とのシナジー創出を図っています。さらに、当社独自のタンパク質結合技術である「AJICAP®」を用いたADCの創薬支援・製造サービス事業も開始しています。
ベルギーの味の素オムニケム社においても、高活性原薬(HPAPIs)製造能力の増強や、生体触媒、連続フロー製造など新たな技術を用いたサービス拡大を図り、臨床開発品から商業製造まで幅広く事業を展開しています。
核酸医薬の分野では、主成分であるオリゴ核酸について当社独自の製造技術である「AJIPHASE®」技術で事業を展開。2016年には日本で有数の核酸医薬品の開発・製造受託会社であるジーンデザイン社を買収し、本分野の強化を図っています。
また、2023年には遺伝子治療薬の開発及びCDMOを行うForge Biologics Holdingsを買収し、遺伝子治療薬CDMOを次世代の戦略事業の一つとして位置付けています。
2018年以降、「Ajinomoto Bio-Pharma Services」(「味の素バイオ・ファーマ サービス」)という統一したブランドを用いたグローバルワンチームでのサービス供給体制を構築してきており、革新的な独自技術によるサービスとグローバルの各拠点が保有する技術や能力のシナジーを創出することにより、継続的な事業成長を実現していきます。
パソコンやデータセンター向けサーバー用CPUやGPUの需要が増加する中、ABFは順調に販売を伸長させています。2016年には販売強化に必要な情報収集強化のため、米国シリコンバレーに味の素ファインテクノUSA社を設立し、更なる事業の拡大を図っています。
1990年代、アミノ酸事業での競争優位性を維持するため、バルクだけでなくリテールへの展開を決断。健康事業向けにバルク製品を出荷していたこともあり、健康サプリメントに的を絞り、スポーツ選手向け粉状サプリメント「アミノバイタル®プロ」を発売したことで事業に参入しました。その後も、一般の消費者へターゲットを拡大し製品展開を拡大。海外でも展開を進めており、現在ではアセアン諸国、韓国、シンガポール、ブラジルなどで販売をしています。
また粉状製品だけではなく、プロテイン製品、ゼリー製品と幅広い製品展開を行っています。
スポーツサプリメント市場は、粉製品、プロテイン製品、ゼリー製品のいずれも拡大傾向にあります。当社は「アミノバイタル®プロ」の他、スポーツ需要に合わせて、粉製品「アミノバイタル®GOLD」、プロテイン製品「アミノバイタル®アミノプロテイン」、運動中に手軽に摂取できる携帯性に優れたゼリー製品「アミノバイタル® アミノショット®」等、市場開拓にも取り組みながら、世界中のアスリートのコンディショニングやパフォーマンスに貢献しています。
1971年、植物由来の発酵法で製造したグルタミン酸ナトリウム(MSG)を出発原料とした湿潤剤「アジデュウ®」を、同じく洗浄剤「アミソフト®」を1972年に発売したことにより事業に参入。以来環境にやさしく、肌にやさしいコンセプトで、化粧品やトイレタリー製品に幅広く使用され、アミノ酸系香粧品素材という新分野を切り開きました。
その後も様々なアミノ酸を出発原料とした香粧品素材を発売し、現在では味の素ヘルシーサプライ社を通じた香粧品のOEM製造も行っています。
近年、地球環境にやさしいコンセプトがグローバルで受け入れられ、国内外で販売が順調に拡大しています。グローバルな供給に関しては、ブラジルでの生産に加え、2014年にはインドネシアでの生産も開始しました。今後も需要の伸長が見込まれるアミノ酸系洗浄剤の増産を継続的に行い、“地球環境への負荷の低減”と“生活者の快適な生活”に貢献します。